「今を楽しむ人」はどんどん貧しくなる
「お金持ちになれない人」の特徴として、「明日よりも今日」を大事にして生きている場合がとても多い。
でも、人間は基本的に「今日よりも明日」を大切にしたから発展してきた。
本能では「今日を楽しみたい」と思っても、理性によって「明日のために」活動した結果、現在の人類が存在しているのである。
人類が生き延びてこられたのは、将来の不確実性に対応してきたからだと言える。
たとえば、農耕社会では、天候不順が頻繁に起こると、食料を確保できず、絶滅しかねない。今年はたくさんの作物が採れたからといって、来年は天候不良が起こるかもしれないし、台風がやってきて作物がダメになってしまうかもしれない。
そこで人類が行ったことは、「備蓄」と「分散」だった。
品種改良をして長持ちさせたり、保存方法を考案したりして、作物の備蓄に努めたのだ。そのおかげで「明日」の食料を確保できるようになった。
けれど、それだけではまだ将来の不安を解消するには至らない。そこで、米や穀物だけでなく、野菜を作ったり、動物の飼育をしたり、山に狩りに行ったりと、食料の入手ルートを「分散」させたのである。
このように、「明日」に備えて、将来の不確実性を乗り越えていったのが人類なのである。「今」しか生きていない動物とは、この点が圧倒的に異なるのだ。
「今」と「明日」を天秤にかけて、「今」を選択してしまう人は、「明日」「来週」「来月」を待つことができない。「今」に過剰に加点している。
減点思考で「今」をありのままに見ていけば、今が「今のまま」ではやばいことに気づけるはずだ。気づけた人が「明日を生きる」ようになれるのだ。













