コロナ禍に経験した混乱を映画にできてよかった
──沢尻さんがこの作品に惹かれた理由を教えてください。
日本だけでなく世界中がコロナ禍を経て、それぞれが大変な苦労を経験したと思うんです。映画では登場人物たちの行動について肯定や否定をしているわけでもありません。あの頃の混乱を、ひとつの映画にできて本当によかったと思いますし、参加できてよかったです。
──沢尻さんが新聞記者の福島美波役を演じることもサプライズでした。
向上心も意識もすごく高い強い女性で、性格的に偏屈な部分も見え隠れするキャラクターです。誰しもが持つ人間くさいところを表現できたらいいなと思いました。
記者役として、撮影当時は人を観察することを意識するようになりましたね。好奇心や想像力を膨らませられるようになったし、これまでにない視点からの疑問が生まれたりもしました。
福島は報道する立場として、客観的な視点で記事を書いていかなければいけない。「やっぱりそうなんだ」と思ったし、報道する側の難しさも感じました。
──劇中で福島が、編集長から中立の立場で記事を書くことを求められるシーンですね。言葉は書き方ひとつでドラマティックにも過激にもできるものです。沢尻さんご自身は、言葉について気をつけていることはありますか?
私は言葉で表現するのがあまり得意ではありません。受け取り方もそれぞれ違う中で、どうやったら自分の思いを的確に伝えられるのかな、ということは常に考えています。10代の頃は今よりもっとうまくしゃべれなかったし、気持ちを言語化できないもどかしさはありました。














