高校教師から人気予備校講師へ転身
––––––現在は世界史の予備校講師としてご活躍されていますが、もともと高校の教員だったんですよね?
土井昭(以下、同) はい。慶應義塾大学文学部に在学中、交換留学でオランダに行き、教育学と歴史学を学んだうえで、帰国後は私立高校で社会科の教員になりました。慶應から教師になる人は多くありませんが、もともと先生になりたい気持ちがあったんです。
––––––高校では世界史を担当されていたのでしょうか。
教員免許は「地理歴史」と「公民」がありますが、社会科の教員はだいたい両方取ります。私も資格は両方持っていますが、実際に担当していた授業の9割以上は世界史でした。
––––––そこから予備校講師に転じた理由は?
私が勤めていた学校では、教科指導のウェイトがあまり高くなかったんです。ベテランの先生方は「授業ができるのは当たり前。そのうえで学校にどう貢献するかが大事だ」とよく言っていました。
新人だった私は、さまざまな先生の授業を見に行くよう言われましたが、「これはどうなんだろう」と感じる場面も多かった。職員室で生徒の愚痴を言う方もいて……授業に集中できる環境ではないと感じ、2年で辞めて予備校に移りました。
––––––受験生に世界史を教えるうえで、土井さんは何を大切にしているのでしょう?
一番は志望校に合格すること。そのために「わかりやすさ」と「面白さ」を重視しています。興味がない状態で難しい話をしても、生徒は聞いてくれませんから。まず話を聞いてもらうことが大事なんです。
もう一つは「すべてのことには理由がある」ということ。歴史の出来事には必ず背景があります。それは必ず伝えるようにしています。













