「海外の知」を日本に持ち帰れ
人によっては、日本市場でしか成立しないビジネスをしている人もいるだろう。
でも、僕が「海外へ行け!」というのは、ビジネスを海外に展開させることが唯一の目的ではない。
海外で一度でもビジネスをすれば、日本にない知見、文化、考え方、サービス、組織など、さまざまな要素を勉強することができる。
日本での常識が海外では非常識だったり、日本での非常識が海外では常識だったりすることをたくさん目の当たりにする。
それを知ることで、「常識のフィルター」を壊すことができるのだ。
また、日本と海外の違いを知ることで、日本の「弱点」を見つけることができる。おのずと減点思考ができるようになり、改善すべき点が見えてくるのだ。
そして、得られた「海外の知」を日本に持ってくると、それだけで日本では誰もやっていない新しいことができる可能性が高い。「日本の知」はすでに多くの日本人がマネているけれど、「海外の知」は海外でビジネスをした人しか得られない貴重なリソースなのだ。
そういった意味でも、ビジネスをするあらゆる人は海外に行ったほうがいい。
もちろん、ハードルはある。
言語以外にも、欧米など白人中心の国に行けば、人種差別に出会うこともあるだろう。その問題にどう立ち向かい、解決していくのか。高いコミュニケーション能力とソーシャルスキルがなければ、乗り越えることはできない。
相手の文化や宗教、伝統なども理解して、現地の人と本質的なコミュニケーションができなければ、ただの「観光」に成り下がり、「海外の知」を持ち帰ることはできないだろう。
間違っても、シンガポールやドバイなどで日本人同士で集まり、シャンパン片手に「ウェーイ」とかやっている人になってはならない。あの人たちはただ税金対策をしているだけで、学ぶべきことは何ひとつないのだから。













