「展示物が地元の科学館レベル」「チケットもラーメンも高すぎ」

大阪最大の繁華街として知られるミナミの心斎橋。御堂筋沿いには大阪・関西万博の広告がずらりと並んでいた。そこで買い物をする30代夫婦に話を聞いてみた。

「万博が大阪に来るって決まったときはめちゃくちゃうれしかったし、楽しみにしてたんですよ。岡本太郎も好きやし、太陽の塔の中に入ったこともあんねんけど、生命の樹からは強いメッセージ性も感じられた。多少金かけても万博ってやる意味があるな~って思ってたんです」(大阪府在住の30代女性)

だが、開催が決定したときと、開幕まで1カ月を切った今とでは、熱量もだいぶ下がってしまったという。

「今回はメッセージ性もちゃっちいし、うっすいし、展示物も水素とか太陽光とか、地元の科学館に行けばありそうなもんばっかやん。一応どんなもんに仕上がったんか視察程度には見に行きますけど、期待はしてません」

今月に入り、万博協会は公式ガイドブックの発売を開始したものの、海外パビリオンなどいまだ建設途中のものも多く、街中でも「何を展示してあるのかイマイチ分からない」との声が相次いだ。

妻の横で「うんうん」と静かにうなずく夫にも話を振ってみると、

「展示物もよく分からないうえに、そもそもチケットが高すぎますよね…。それに会場内のラーメン1杯2000円ってやばないですか?(笑) 1970年大阪万博のときの『アポロ11号の着陸船』や『月の石』が飾ってあるなら見に行きたいですけど、今回の万博はチケット無料でも行くか迷うレベルです」(大阪府在住の30代男性)

と妻同様に熱量は低めだった。

万博チケットの売れ行きが低迷していることを受け、大阪府の吉村洋文知事らは2月5日、石破茂首相のもとを訪れ、当日券の導入を緊急要望。念願叶い、2月25日には協会が当日券の販売を発表したが、万博の入場料としては最高水準の7500円という高値に、現地では

「ディズニーやユニバに行ったほうがマシ」

との声も聞かれた。

1970年の大阪万博の象徴でもある岡本太郎作品「太陽の塔」
1970年の大阪万博の象徴でもある岡本太郎作品「太陽の塔」