「うるさいモンペが騒いでいる」
長田被告の犯行は被害女児が母親に相談したことから発覚し、昨年末に保育園で保護者会が開かれた。
「保護者会では凪巧も、園長を務める彼の父親もシラを切り通していました。帰宅後に凪巧は『うるさいモンスターペアレントがいて騒いでいるが、俺はやってない』と説明し、妻はすっかりそれを信じ込んでいた。
年明けには凪巧の実家で正月の食事会があり、妻の両親も呼ばれて出席、そこで凪巧の父親が『凪巧は絶対にやっていないが、園で疑われているのでしばらく謹慎させる』と説明したんです。
妻も両親もそれを信じていたのに1月18日に突然逮捕され、警察署に接見に行った妻に凪巧はそこでも犯行を否定し、さらに自分が三重人格だとか、幼少期にタネ違いの兄に性的暴行を受けたなど適当なことを言い始めた。妻はそれも信じていたけど、私には凪巧に虚言癖があるとしか思えないんです」
古くから長田夫妻と交流のある妻の友人は取材にこう語り、続けた。
「兄というのはお母さんの連れ子で、保育園長の父親と再婚して生まれのが凪巧です。これは裁判でもでてきた話ですが、凪巧はそのお兄さんに幼少期にイタズラされ、兄が許せずその時の兄がどういう気持ちだったのかを知るために、女児たちにイタズラしたとも言い出すようになった。
でも凪巧は言うことがコロコロ変わるし、そもそも父親もただの雇われ園長なのに『俺はワンマンのカリスマ園長で、全国でも知られた存在だ』などと周囲に吹聴するような人物でした。
その父親に子供時代から『お前は保育士になるんだ』と洗脳して育てられた凪巧も、虚言が酷かった。兄とも仲が良くなかったのは事実ですが、お互いにヤキモチを焼く程度の普通の兄弟にしか見えませんでした」
再逮捕、起訴、公判と変態保育士のメッキは完全に剥がれ落ちることになるが「長田家」が妻とその実家に対してとった態度は世間の常識とはかけ離れていたようだ。
「妻と幼子2人が残された家に両親が来て『凪巧の荷物を全部出してくれ。持って行くから』と言い出した。まず謝罪があってしかるべしなのに、それもない。
下の子はまだ赤ちゃんで子育てに精一杯で働くこともできないのに、孫も含めた生活の心配もまったくしようとしない。それどころか妻に対して『ちゃんと料理を作ったり、愛情を注がなかったから凪巧がこうなったんじゃないのか』『お父さんの名誉を凪巧が汚した』みたいなことばかり言う。
その際の話し合いで、月に3万円程度は孫のために生活費を援助するという話になったのに、何週間経ってもお金も送ってこないし、メールも無視だったので電話すると『やっぱりあんたらに送るようなお金はうちにはないから』って…」