新聞奨学生で大学進学、教員になった苦労人なのに…
同署の発表によると椎木容疑者は今年8月20日夕方、東京都新宿区歌舞伎町のカラオケ店で中学1年の女子生徒に性的暴行を加えた疑い。
「椎木容疑者は歌舞伎町の路上で面識のない女子生徒に『2万円あげるから遊ぼう』と声をかけ、近くのカラオケ店に連れ込みました。室内で犯行に及んでいるところを目撃した店長が『怪しい動きをしている男女がいる』と110番通報。
この際、現場に急行した警察官に任意同行を求められた椎木容疑者は、これに応じずに立ち去りましたが、女子生徒の証言などから犯行の疑いが強まったとして新宿署が9月8日に逮捕しました。
椎木容疑者は調べに対し、カラオケ店に女子生徒と一緒に入ったことは認めているが『性交はしていません』と容疑を否認しています。少女は日常的に新宿を“拠点”に売春行為をする“立ちんぼ”やトー横キッズなどではなかったといいます」(警視庁担当記者)
椎木容疑者は茨城県立鹿島灘高校から東海大学教養学部に進み、山一證券を経て茨城県内の小、中、高校で教師を務めた後、鹿嶋市教委や鹿嶋市役所に勤務。
2012年の衆院選で日本維新の会から千葉13区に立候補、小選挙区で敗れたが比例復活で当選するなど衆院議員を2期務めた。
しかし、2017年と2021年の衆院選ではともに比例復活も果たせず「浪人中」だった。長く秘書を務めたという人物が、椎木容疑者の人物像を語る。
「椎木は橋下徹さんの掲げていた教育無償化の理念に賛同して維新に入ったと聞いています。椎木自身、あまり裕福ではない家庭で育ったみたいで、教員志望ながら大学も断念せざるを得ない状況だったのを、高校時代のアルバイト先の先輩の勧めで新聞奨学生で大学に行ったそうです。
それで教員になり、教育行政に携わる中で、経済的に恵まれない子が教育をちゃんと受けられるようにという思いから政治家を志したと聞いています。
最初は地元の市議からと思っていたようですが、思い切って衆院選に出たところ、橋下ブームにも乗って当選しちゃったわけです。椎木は決して政治家に向いているというタイプではありません。社交的ではないですし、人見知りでもあります」