逮捕されたのは園長の息子の保育士
昨年10月10日午後2時半ごろ、昼寝の時間に女児を押し入れに誘い込んでわいせつ行為に及び、その様子を自身のスマートフォンで撮影した疑い。調べに対し長田容疑者は容疑を認めていたが、「わいせつな目的ではなかった」とも話しているという。
同年12月28日に別の女児が長田容疑者からわいせつ行為を受けたことを母親に相談したことから、園が保護者説明会を開催。その場で複数の女児が被害を受けている可能性が指摘されたことなどから31日に園が警視庁に通報していた。
警視庁は今月8日に長田容疑者の自宅などを家宅捜索してスマホを押収、本件容疑事実以外の女児にわいせつ行為をしている動画も確認しているという。
昨年8月には中学受験進学塾「四谷大塚」の現役講師による生徒の女児の盗撮事件が発覚。同9月には東京都練馬区立中学の現職校長が女生徒のわいせつ画像を所持していた児童ポルノ禁止法違反容疑で摘発されるなど、教育関係者がその立場を悪用したわいせつ事件が続いていただけに、被害者がさらに低年齢化した今回の事件が引き起こす衝撃は大きい。
しかも、事件の舞台となった保育園の園長は長田容疑者の父親というダブルショックに保護者たちも動揺を隠しきれない。
「長田先生は若くて優しい男性だったのでママ友たちもとても驚いてます。園長の息子さんだというのは聞いたことがあります。保育士は人手不足の職業だろうし、しかも親の職場で働くなんてえらいなと思ってたけど、こんな親不孝をしてしまうなんて…」(男児を通わせている30代の母親)
女児を預けている保護者にとっては、不安はもっと切実だ。30代の母親の表情は暗かった。
「直接お話ししたこともありますけど、優しい話し方をする先生でした。フリーの先生で特に担当クラスがあったわけではないので、被害にあった子がどれだけいるのか想像もつきませんね…。保育園は被害者の人数など詳しいことは伏せていますが、保護者同士で話しているだけでも5人くらいいるのは間違いなさそうです。
3歳の女の子も被害にあっていたみたいです。保育園側からその子の保護者に説明があったようなので、おそらく本人が自供したんでしょう。犯行現場の押し入れは、いわゆるウォークインクローゼットみたいな感じなので、そこが唯一、人目に触れない場所だったんだと思います」