財務省のポチ
その背景には、社会保障や公共事業といった行政サービスを提供するための経費を、国債ではなく税収などで賄えるかどうかを示す指標“プライマリーバランス(PB)”の影響が大きいと指摘する。
「政府はPB黒字化を2025年に達成することを目標に掲げているため、あらゆる増税策を講じる一方で、国民のために財政出動をしません。この目標を延期されなければ、政府は増税を止めず、国民のためにお金を使いません。しかし、岸田首相は“財政健全化推進本部”を設置して、PB黒字化をより積極的に推進していこうとしています。
なぜ岸田首相がPB黒字化を強化する動きを見せているのかというと、財務省の働きかけが大きいからです。財務省は『国の歳出は、公債又は借入金以外の歳入を以て、その財源としなければならない』と記された“財政法第4条”に基づいて仕事をしているため、国債発行を嫌い、増税を好みます。そして、岸田首相は“財務省のポチ”と揶揄する識者が多い通り、財務省が望むように政策運営をしているため、私たちの所得が一向に上がらないのです」(藤井氏)
岸田首相は“増税メガネ”とSNSで批判されていたが、増税メガネと呼ばれる背景には“財務省のポチ”だったことが大きかったようだ。
“財務省のポチ”である岸田首相が日本のトップであり続ける限り、私たちの所得はなかなか上がりそうもない。私たちが今よりも豊かに暮らすためには、「現実的に考えれば、実際に政権が何らかの形で変わる以外に望みはないように思います」と藤井氏は言う。
それでは、政権交代が達成され、所得増を勝ち取るためにこれから国民がすべきことは何だろうか。