政権交代のためには草の根運動
「まず国民1人1人が岸田首相が“何を言っているのか”ではなく、“実際に何をやったのか”をしっかりと見つめ、『支持すべきかどうか』を見極める姿勢を持つことが大切です。そのうえで周囲の人たちに日常会話やSNSなどを通して、岸田政権が“実際に何をやったのか”という情報をしっかりと伝えていかなければいけません。一見地味ですが、こうした草の根の運動を多くの国民が行なえば瞬く間に支持率は激変します。
そして、選挙の時期が訪れた際は投票所に行って実際に投票するという姿勢が特に重要。自民党は現在、国民の3割程度の得票で大半の議席を獲得しています。これは投票率が低く、ごく一部の得票でも大半の議席を獲得できる構造になっていることが大きい。いいかえれば、多くの国民ではなく一部の人たちのために働く議員が生まれやすい状況です。
日常生活から政治経済を意識して、投票に行けば、選挙結果は現状と全く違うものに激変する事になります。現実を見据えた国民が大量に選挙に行く、という当たり前に求められる状況をつくり上げることこそ、所得増を実現する最善の近道だと思います」(藤井氏)
多くの国民が政治に無関心でいることは、一部の人たちに利益を集中させることに他ならない。生活が苦しい今こそ、岸田内閣に厳しい目を向けなければいけない。
取材・文/望月悠木