第4回 抑止・専守防衛・国防の本質が本格的に問われている_1
キーウ(キエフ)郊外のロシア軍によるウクライナ市民虐殺現場を視察するゼレンスキー大統領。提供:Ukrainian Presidential Press Service/ロイター/アフロ
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私は大きく3つのことを言いたいと思っています。本(『非戦の安全保障論』)にも表れていると思いますが。いま3人の話(第1~3回)をお聞きいただいたように、今回の本は、みんな勝手なことをばらばらな視点から言っている。ただ読んでみると、それが結構面白いなという気がしています。

私が申し上げたいのは、特にこのウクライナ戦争が始まって、そしてその後、ナンシー・ペロシの台湾訪問を契機にして、中国のミサイル演習のようなことがあり、そしてまた北朝鮮がミサイルをどんどん撃っているという中で、また昨日(10月13日)、国会の連合審査会があって、衆議院で敵基地攻撃能力の議論があったようですが、どうもそんなふうに議論が引っ張られていっちゃうと、これは何かすごくおかしい。

すごく肝腎なことを忘れているなという思いがあって、そういう観点から三点、主に申し上げようと思います。