「両さんのバンドやろうぜ!!の巻」(ジャンプ・コミックス第150巻収録)
今回は、両さんと本田がアルバイトでバンド活動をするお話をお届けする。
両さんはバンドメンバーに加わったが、もっぱらグッズの販売に熱心だ。CDは何百万枚も売れていた時代が遠い昔の話となり、音楽は今やサブスクやTikTokで手軽に消費されている。一番儲かるのは、クリエイターでもレコード会社でもなくてプラットフォームというご時世だ。
そこで音楽は、20世紀以降のメディアが登場する以前のように、実演やライブで稼ぐのが重要になっている。
だが、リハーサル、移動、宿泊、会場費、機材費、ミュージシャン&スタッフ達のギャラ……と、コンサートは実に金食い虫だ。仮に大会場を満席にできたとしても、それだけではとても儲からない。
そこで登場するのが物販だ。チケット販売会社のシステムを通じて1万円のチケットを売るのと、会場で1万円のグッズを売るのとでは、利益率が桁違いなのだ。
今週お届けしている「C'mon!(カモン)老人ロックフェス!!の巻」(ジャンプ・コミックス第144巻収録)をはじめとする各エピソードで、音楽そっちのけで物販による金儲けに邁進する両さんの姿が描かれているが、物販の売上がなければコンサートの開催もあり得ないというのが、リアルな現実だ。
ちなみに、本作中で触れられた「派出所バンド」のお話(「派出所バンド結成!!の巻」(ジャンプ・コミックス第102巻収録))は、6月16日からお届けするのでお楽しみに。
それでは次のページから、(金のために)バンド活動に励む両さんの奮戦ぶりをお楽しみください!!