オープンから30分で300食近い「ちいかわ」ハッピーセットをさばく 

都内某駅前のマクドナルドで働く女性店員は、「マックバイト歴4年ですが『ちいかわ』コラボの朝番が一番きつかったです」と疲れた顔で言う。

「今日は朝6時オープンから11時までの時間帯にシフトに入りましたが、通常は4人体制で十分回せるんですよ。でも第1弾の時も今回も社員含め30人のスタッフが入り、オープンから30分で300食近く『ちいかわ』ハッピーセットを売りさばきました。

みんなそれしか頼まない(笑)。退勤時間は11時なのに、なかなか抜けるタイミングがなくて30分以上残業しました。私が働く店舗では900食も入荷してたけど、私が出る時にはあと10食もなかったから昼前には完売でしょうね。

でも今回のお客様はまともな日本人客ばかりだったので、店員が注意しなければいけない場面はまったくありませんでした」

コラボ第2弾では「おひとりさま4セットまで」というお願いの張り紙が(写真/集英社オンライン)
コラボ第2弾では「おひとりさま4セットまで」というお願いの張り紙が(写真/集英社オンライン)
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前回の時は、やはり転売ヤーの姿が多く見られたのだと言う。女性店員が続ける。

「前回は中国人のお客様がすごく多くて、モバイルオーダーで最大数である12セットを購入し、また同じ人が12セット購入してというループが永遠に続きました。さすがに『お客様、より多くの方にご購入いただきたいのでこれ以上はご提供できません』とお声かけしたほどです。そうしたら複数人のグループで買い占めていたみたいで、買えないとわかった瞬間スーッといなくなったみたいです」

今回はというと、事前に「4セットまで」と告知していたのと、転売ヤーたちによるフリマアプリなどの転売の売れ行きが思いのほか良くなかったからなのか、転売ヤーらしき姿は見られず、純粋な『ちいかわ』ファンが購入したようだ。

とはいえ、やはりどの店舗も売り切れるのは早かったようで、24時間営業の明治通り沿いのマクドナルドの店員はその人気ぶりをこう語る。

「『ちいかわ』コラボの販売を開始した朝5時から、すでに20人ほど行列ができていました。そして11時前には900食以上が完売でしたね」

今回の第2弾のセットにつくおもちゃは、「モモンガのポールサイン えんぴつキャップ」「ハチワレのハッピーセットトレイフォトフレーム」「ちいかわのメモセット」「うさぎのシールディスペンサー」の4種類だ。

今回のコラボ商品の見本(写真/集英社オンライン)
今回のコラボ商品の見本(写真/集英社オンライン)

果たして、純粋な「ちいかわ」ファン達は好みのおもちゃをゲットできたのだろうか?

「私、モモンガが好きです! でもさっき買ったらハチワレ出ました」(20代女性)

「今日、4セットマックスで買って、出てきたおもちゃが、まさかのちいかわ4体でした!こんなことってある?」(20代女性)

「俺は『ちいかわ』がほしいわけじゃなくて、たまたま近くの職場でよく使うマックに来ただけなのに30分も待たされてます。勘弁してほしい」(30代男性)

コラボ商品を買いに来ている人でにぎわう(写真/集英社オンライン)
コラボ商品を買いに来ている人でにぎわう(写真/集英社オンライン)