一般家庭でも起こる可能性がある「食中毒」
高齢者にとって「食中毒」は、死の危険性が高い病気です。
食中毒は、微生物や毒物が入った飲食物を口にすることで起こります。飲食店で発生した食中毒が定期的にニュースで報じられますが、その原因は「黄色ブドウ球菌」「サルモネラ菌」「カンピロバクター」などの微生物によるものです。
なかでも、病原性大腸菌と呼ばれる「腸管出血性大腸菌」による食中毒は、腎不全を併発して死ぬこともあります。2012年から日本国内で牛レバーの生食が禁止されたのは、これが原因です。
いずれの食中毒も、不衛生な環境や調理法によって発生することが多いのですが、実は、一般家庭でも食中毒が起こる可能性があるのです。
カレーやシチューなどスープ状の煮こみ料理を作ったとき、一度では食べ切れないこともあるでしょう。
その際、余った分を冷蔵庫に鍋ごと入れていませんか? そして翌日、冷蔵庫から出してそのまま温め直し、「2日目のカレー」として食べていませんか?
この保存方法と再調理法は、食中毒を引き起こすことがあります。