明暗くっきり分かれた“早朝始発”に対するイメージ
――第一話は、実際に動いている電車の中で殺風景と加藤木の会話劇が繰り広げられていきます。撮影を振り返って印象に残っているできごとはありますか?
山田 トイレに行けるのが決まった駅で停車したわずかな時間だけだったので、お水をあまり飲まないようにしていました。それは大変でしたね。
奥平 そうだった! なのに、その日にかぎって僕が現場に差し入れしたものが、水を飲みながら食べたいものだったよね(笑)。
山田 いや、でもちゃんと食べる時間がなかったから、めちゃくちゃありがたかったよ。最低限のお水でおいしくいただきました(笑)。
――ちなみに、おふたりの“早朝始発”にまつわるエピソードといえば?
山田 私は始発、苦手です。眠いし、朝帰りの人も乗っているじゃないですか。「こっちはこれから仕事なのになぁ」って思っちゃいます。
奥平 たしかになぁ。
山田 特に京葉線! ディズニーに向かう人たちであふれている中、自分は仕事に行かなきゃいけない時とか、うらやましくなるんですよね。
奥平 僕も始発は仕事のときしか乗らないけど、けっこう好きかも。でも、始発って席をふたり分使って座っている人の率が高い気がするんですよね。さっきまでお酒を飲んでいたんだろうなっていう人が、さらにとなりにバッグを置いていたりして。
山田 いるいる(笑)!
奥平 そのバッグをどけてくれたら座れるのになって思うけど、そんなこと口に出す勇気はないので、ただ見ているだけです(笑)。