いつもおとなしくしている白色の老犬が…

近所の男性はその朝のことを、こう述懐する。

「私の家の敷地内を、目出し帽をかぶった黒ずくめで鎌のようなものを持つ男が歩いていました。声をかけると何かゴニョゴニョと聞き取れない返事をしたんだけど、そいつは去り際に大きな声で『頑張ってきます』と言ったんですよ。引き留めて根掘り葉掘り聞いていたら、私も危なかったのかなと思うとゾッとします」#2

「竹前夫婦は車の他にバールなどの凶器も4人に渡したとみられ、4人の中からは竹前夫婦から『やらなければ家族を殺す』と言われた、との供述も出ています。Bを通じ他の3人も夫婦は少年たちの身元を知ることができたので脅して締め付けた可能性があります」(同)

16歳少年が逮捕された瞬間(写真/地元住民提供)
16歳少年が逮捕された瞬間(写真/地元住民提供)

富山さんを巡っては近所の次男宅で窃盗事件が起き、近所で不審者や不審車両の通報が相次いでいた。今月7日には盗難ナンバープレートを付けた車に乗っていた41歳の男が近所で捕り物の末、盗品等保管容疑で逮捕されている。

県警は、4人が襲う前に別のグループが富山さん方の事情を探り、トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)組織内“ネットワーク”を通じてその情報が竹前夫婦に伝えられていなかったか、慎重に調べている模様だ。

そして富山さんの自宅ではもう一つ奪われた命があった。近隣住民が話す。

「富山さん宅の前にあるゴボウの作業をする作業場で、いつもおとなしくしている白色の老犬が飼われていました。最近は住み込みの人が朝晩散歩させていました。私も犬を飼っているので散歩中に会うこともありましたが、ウチの犬が反応してもまったく吠えない優しい犬です。事件後、その犬を見なくなったんです」(住民)

この犬は事件後、死亡しているのを県警が発見していた。

「県警は4人組が侵入直後に犬を殺害したとみて動物愛護法違反容疑も視野に調べを進めています」(社会部記者)

殺害された富山さん(写真/知人提供)
殺害された富山さん(写真/知人提供)