「ひょっとしたらヤクルトにケガ人が多い理由は…」神宮に1500試合通った燕党ライターが語る“日本一稼働が多い球場”の魅力と致命的な欠点〈神宮球場プレ100周年〉
いよいよ開幕し、これから約6か月間、日本中で激戦が繰り広げられるプロ野球。その舞台の中でも屈指の歴史を誇るのが明治神宮野球場だ。しかし、2026年に誕生100周年を迎える同球場は神宮外苑再開発によって、2032年までに新球場への建て替えが予定されている。「聖地」の取り壊しについて、推計1500試合、現地観戦している熱狂的ヤクルトファンにその率直な思いを聞いた。
神宮球場100年物語 #1
失いゆくものへの郷愁を感じてほしい
――それと本書の巻末にある四季折々の神宮球場の写真集には思わず見とれてしまいました。
取り壊しが決まってるなか、現在の球場で起こる出来事や取り巻く風景はいつか見られなくなる。だからその記録として四季折々の神宮球場を残しておきたい気持ちが間違いなくありました。
個人的には雨に濡れた座席の写真がすごく好きですね。これだけでも「神宮球場だな」って一目でわかる。
空撮した神宮球場(撮影:佐藤創紀/朝日新聞出版写真映像部)
天気が悪いと観戦中はすごく鬱陶しいんだけど、それも含めて神宮なので、その表情を収められてよかったです。
――改めて本書で伝えたかったことを教えてください。
滅びゆくものに対する郷愁とでもいいましょうか。なくなってから初めてその思いに気づいてからじゃ遅いじゃないですか。
(写真/集英社オンライン)
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だから、誕生99年の今年に本を出版して、今の段階から100周年に向けて読者とカウントダウンしたかった。
みなさんも今のうちに神宮をどんどん見て、触れて、100年という歴史と、いつかはなくなるかもしれないという郷愁を感じてほしいですね。
取材・文/武松佑季
『神宮球場100年物語』(朝日新聞出版)
長谷川晶一
2025年2月21日発売
2420円(税込)
304ページ
ISBN: ISBN:978-4022520364
明治神宮外苑の再開発で歴史ある景色が一変しようとしている。数々のヤクルト関係の著書もあるファンとして神宮球場に通い続ける著者が、神宮にゆかりのある人々をたずね、その100年の記憶をたどり神宮の過去、現在、未来を描く。