5円くらいのアイテムを投げたのを見て「うわ、キモッ来たッ」  

事件後にはライバー仲間同士でさまざまな情報が飛び交ったという。男性が続ける。

「事件後に『ふわっち』をはじめ多くの配信者が今回の事件について話題にしていて、そのなかに佐藤さんの“リア友”もでており、彼女はあるアプリに相当な金額を課金をしていたと話していました。

そのアプリ内では彼女の名前は『ANGEL』で、同棲していたという彼氏さんは『Y』でした。その彼氏と知り合ったのも同じアプリゲームだったらしく、故郷の山形から東京に出てきて同棲を始めたとか、真意は不明ですがそんな話が飛び交っています」

このような三すくみの状態でがんじがらめになっていた高野容疑者について、知人はこう語った。

「健さんは2月18日に弁護士さんと電話で相談して、その時点で『もう無理そうだな』と弱気になっていました。健さんが言っていたのは、佐藤さんと『Y』が、『Y』の会社名義のカードを使いまくって、そのお金を会社が佐藤さんに貸していることにしているから返済できるお金がないと言ってるようでした。

あと事件の2週間前くらいに他の男性配信者の枠で、『最上あい』がゲストみたいな感じで出演してて、女性2人とバーみたいなところから配信していました。その配信中に健さんは『マジラブ』として5円くらいのアイテムをポンって投げたんです。

あいさんは健さんのことをブロックしてたから健さんがアイテムを投げた事に最初は気づいていませんでしたが、もう1人の女性配信者が気づいてあいさんに報告していました。

すると、あいさんは『うわ、来たッ』みたいな感じで焦り、『キモッ』といったことを言ったそうです。健さんはあいさんの配信中に『金返せ』と書き込みたいと言っていましたし、少しでもプレッシャーをかけたかったんだと思います」

トラブル前の高野容疑者と佐藤さんのLINEのやりとり(知人提供)
トラブル前の高野容疑者と佐藤さんのLINEのやりとり(知人提供)

だが、プレッシャーに逆に押し潰されたのは、高野容疑者のほうだったようだ。事件後に「Y」はXに以下のような投稿をしている。

「私が文章を書く理由は最上あい(佐藤愛里)が故人となった為です。私がこれから発言する内容は、彼女が誠実な人間でしたと主張したい訳ではありません。彼女は実際に金銭面のモラルはよくありませんでした。私自身も数百万貸していたので、重々に理解しています」

何が言いたいのか意味不明だが、メッセージそのものが遅きに失したことはもはや誰の目にも明らかだろう。佐藤さんのご冥福を祈るしかない。

投げ銭後の高野容疑者と知人とのやりとり
投げ銭後の高野容疑者と知人とのやりとり
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班