「白髪」「薄毛」「若作り」と戦う
先日、前髪を作りました。
その日の私はきっとテンションが高かったのでしょうね。
美容師さんからの「前髪、どうします?」の問いかけに「作っちゃおう」とノリで回答。
「何年ぶりだろう」と年数を数えてしまうくらい、前髪を作るのはかなり久々だったんですけど、これがなかなか好評でね。
バナナマンの設楽さんからも「前髪、可愛いじゃないですか」とか言われちゃって、私も「わあ、嬉しい♡」とか答えちゃったりして。
思わず、うっかり、脊髄反射で。
ただ、作ったら作ったで前髪は面倒臭い。
メイクさんに毛先をクルンとアイドルみたいに巻かれてしまい、「どうしたら、相手を傷つけずに済むか」と考えながら「もっと自然な感じに直してほしい」のお願いをしなくてはいけなかったり……。
そもそも、この年齢になると、前髪はちょっと怖い。
上手くいけば“若返る”けれど、下手したら“若作り”になるし、私の顔の造形だとイルカさん(歌手のほう)になってしまう可能性もあるわけで。
ちなみにイルカさんは、あの髪型キャラを確立しているので若作りでも何でもない、なんなら年齢とは無縁の世界で生きてる方ですからね。
いつまでも若く見られたいけど、痛々しいおばさんにはなりたくない、そんな中年の気持ちを理解してくれたうえで、私の髪の毛を良い塩梅で切ってくれるのが、同じ年の美容師のユリちゃんです。
ユリちゃんと出会ったのは20代半ば。そのきっかけはまさかの作品撮り。
鎌倉の小さなスタジオを借りて、私がモデルになり、カメラマンの友達がそれはもう素敵な写真を撮ってくれたんだけど。
そのときにメイクをしてくれたのがユリちゃんだったんだよね。
そこから約30年間、ユリちゃんはずっと私の髪の毛を切ってくれいます。
最初はたしか表参道あたりのお店に勤めていたんだけど、それが水道橋になり、本郷三丁目になり、年齢と共にどんどん離れていき、最終的には本駒込に。
我が家から約1時間かけてまで通っているのは、やっぱり「安心して任せることができるから」。
実際、カットはいつも“おまかせ”状態。
伝えるのは「ちょっと変えたいかな」「もっと軽くしたいかも」「長さは変えなくていいかな」とか、本当にそれくらい。
コロナ禍にボブにしてから、急に「髪型が可愛い」と褒められる機会が増えた私ですが、あれも実は“おまかせ”。
ユリちゃんが勝手に切ってくれた髪型ですからね(笑)。
ユリちゃんのお店に通い続けているのは、基本的に美容院が苦手っていうのも理由のひとつ。
知らない人から話しかけられるのもだけど、オデコ丸出しだったり、ビショビショに濡れていたり、鏡の中のイケてない自分を眺め続けるのも美容院の苦痛ポイント。
でも、個人経営のユリちゃんのお店はスタッフが彼女一人だけだから。
誰の目も気にすることなくくつろげるんですよ。
気になる時事ネタだったり、親の介護話だったり、同年代トークができるのも楽しくて。
ただ、同年代だからこそ「あれ、なんだっけ?」の瞬間もやたら多くてね。
そのたびに手が止まるのだけは困りもの。
だからこそ、時間がないときはリアクションをできるだけ薄めに。
「早く切れ」の空気を醸し出すように心がけております。













