防犯カメラが記録した音と映像…
1日午前2時10分ごろ、所沢市の住宅に男4人が１階勝手口の窓ガラスを破って侵入、住人の男性（85）と妻（83）の手足を粘着テープで緊縛、刃物で切りつけてけがを負わせたうえ現金8万円を奪って逃走した。
男性が侵入時の物音に気づいて110番通報、現場に急行した警察官が逃げ遅れた前橋市の飲食店店長・海藤貴志容疑者（43）を現行犯逮捕。
同4時40分ごろ、現場にタクシーで戻ってきた神奈川県小田原市の自称アルバイト・佐藤聖峻容疑者（24）と、付近をうろついていた自称住所・職業不詳、和佐裕夢容疑者（28）の2人を通常逮捕した。
3人とも「秘匿性の高い通信アプリで仕事を受けた」と容疑を認めており、県警は逃走したもう1人、住所・職業不詳の森田梨公哉容疑者（24）を指名手配し、顔写真などを公開した。
取材班が入手した動画は複数あり、その一部を編集し公開する。
前半の動画では国分寺の被害者宅付近の防犯カメラに記録された映像で、犯人グループが押し入る際、住宅の勝手口のガラスをたたき割る音や、女性の悲鳴と思われる音声が記録されている。
後半の映像では、通報を受けたパトカーが赤色灯を回しながら所沢の被害者宅に向かう様子、更には被害者宅から逃走を図る犯人を制服警官が走って追いかける様子が記録されているだ。
ともに被害者宅付近の防犯カメラの映像で、黒っぽい上下の服に白いスニーカーを履いた人物が猛ダッシュで走っていくすぐ後を、制服警官が必死で追いかける姿が複数の角度からはっきりと映し出されており、制服警官が懐中電灯を照らしながら犯人を追いかける模様も確認できる。
容疑者３人はいずれもSNSの「闇バイト」募集に自ら応募してきた不届き者だが、犯行にアシの付きやすい本人所有の車を使用して現場近くに放置するなど、荒っぽい手口の反面シロウト感が丸出しだ。
所沢と国分寺の事件だけでなく、9月28日未明には東京都練馬区でも緊縛強盗事件が発生している。他にも首都圏でトクリュウ（匿名・流動型犯罪グループ）型の凶悪犯罪が頻発しており、「雇用主」の摘発が急務なことは言うまでもない。
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取材・文／集英社オンライン編集部ニュース班
