家にズカズカ上がってきて「ブランド品があれば買い取れますよ」
8月中旬、首都圏在住のAさん(30代主婦)はポストに投函されていた1枚のチラシを手に取った。チラシにはでかでかと「ご自宅にある不用品なんでも買い取ります」と書かれており、ちょうど近々引っ越しする予定だったAさんは、ものは試しとチラシの買い取り業者に電話をしてみたという。
「リサイクルショップでは売れないようなノーブランドのベッドや洋服、子どものぬいぐるみなどでも買い取ってもらえるのか尋ねてみました。捨てるのもお金がかかりますし、少額でもお金になるなら、と思ったんです。
買い取り業者からは『ノーブランドのベッドだとしても、マットだけなら買い取り可能な場合もありますし、服やぬいぐるみも買い取り可能なので、査定だけでもいかがですか?』と言われました」
無料査定かつ自宅まで出張してくるとのことで、手間もかからないだろうとAさんはその業者に依頼することに。後日、2人の若い男性が自宅を訪ねてきた。
「ツーブロックの黒髪短髪の男性と、体格のいい作業着の男性で、予想以上に強面というか怖い印象でした……。脅されたわけではないのですが、『物はどれですか? 部屋入りますよ』と私の返事も待たずにズカズカ上がっていき、その時点で嫌な予感がしました」
当初予定していたベッドを査定してもらった際も、Aさんには違和感しかなかったという。
「ベッドを見るために寝室に案内すると、部屋の入口からベッドをチラ見して『どちらで買いました?』と尋ねられました。ネットだと答えると、『それは買い取れませんわ。IKEAとかで使用感がなければギリギリ買い取れるって感じですわ』と明らかに興味がない様子でした。
ぬいぐるみと洋服も同様で、買い取れないと言われました。正直、最初の話とだいぶ違うなと思いましたが、もう売りたい物もないので帰ってもらうよう告げました」