「外国人旅行客による暴行、傷害や器物損壊事件はほぼ毎日発生」
事の発端は次のとおりだ。
事件はちょうど土曜日が明けた29 日午前1時半ごろ、新宿区役所が目の前にある歌舞伎町1丁目の路上で起きた。
休日の夜で人通りも少なくないなか、ラフォレ容疑者は、面識のない男性(67)と一緒に歩いていた飲食店勤務の女性に執拗にせまり、見かねて仲裁に入った男性を両手で突き飛ばしたため、男性は転倒時に頭を地面に強打。
急性硬膜下血腫を負い、病院に搬送されたが死亡が確認された。
「外国人担当の警察官は当日、緊急の呼び出しを受けて出勤したようです。なかなか報道されませんが、新宿管内でも外国人旅行客による暴行、傷害や器物損壊事件はほぼ毎日発生しています」(捜査関係者)
社会部記者が解説する。
「新宿署はラフォレ容疑者を傷害容疑で現行犯逮捕しています。男性が死亡してしまったいま、容疑を傷害致死に切り替えて調べています。
一方、ラフォレ容疑者は『全く覚えていない』と容疑を否認しています。容疑者は日本語が流暢で、正規の在留資格を持っており、旅行客ではありませんでした」
一連の騒動を目撃していた歌舞伎町のキャッチはこう明かす。
「僕はすぐそばにいて、途中からしか現場を見ていませんでしたけど、飲食店で働く女の子が被害者の方と歩いているところにフランス人の男が声をかけてきたみたいなんですよ。
『オレにほうがいい男だろ』『遊ぼう』みたいなノリで。容疑者はベロベロに酔っ払った状態だったみたいで、女の子は相当嫌がっていた。
それで被害者が『やめろよ』『いい加減にしろ』って止めに入ったら、フランス人がキレて被害者を思いっきり突き飛ばしたんだ。
頭をぶつけたときはもう聞いたことがないくらい音が反響して、フランス人も『マズイ』と思ったのかその場から逃げたんだよね。
それを見ていたキャッチの兄ちゃんたちが『待て』って追いかけて、だいたい80m先のドーナツ店の前あたりでタックルして羽交い絞めにして捕まえたんだよ。
そのあとナイジェリア人たちも加勢してみんなで取り囲んだ。警察か救急車は一緒にいた女の子が呼びました」
パトカーや救急車が道端に停まり、現場は一時騒然としたという。