横行する高級時計「ロレックス」を狙った犯罪

今年1月に宅配業者を装った少年らが東京都新宿区内のマンションに押し入り、住人を刃物で切りつけ、高級腕時計「ロレックス」などを奪った事件で、9月13日、警視庁は新たに指示役と見られる米重友己弥容疑者(住所不定・職業不詳)を強盗致傷と住居侵入の疑いで逮捕した。

米重容疑者は、実行役の少年らに対し、秘匿性の高いチャットアプリ「シグナル」などを使い、「ボコボコにして現金を奪ってこい」「太ももを何回か刺せ」などと指示を出していたという。

「ボコボコにして現金を奪ってこい」「金持ちは偽物でも欲しがる」横行する強盗、さらには詐欺も…ロレックスはなぜ狙われるのか? 進化するコピー商品「デイトナはダントツ人気」出所はあの国から…_1

昨今、ロレックスを狙った犯罪が後を絶たない。昨年5月には、東京都中央区銀座にあるロレックス専門店に仮面姿の男らが押し入り、腕時計など74点(約3億円相当)が奪われる事件が発生したことも記憶に新しい。

また、強盗だけでなく、ロレックスを対象とした詐欺事件も急増している。

9月9日、偽物の高級腕時計「ロレックス」をSNS で売却し、現金を騙し取ったとして、会社員の伊藤大起容疑者(30)が詐欺の疑いで警視庁西新井署に逮捕された。

「伊藤容疑者は今年3月、青森県黒石市の20代男性に対して、偽物の『ロレックス』を本物と偽り『いま売ると1500~1800万円になる』と信じ込ませて、170万円で売却。その後、腕時計を購入した男性が質屋で鑑定したところ、偽物と判明したようです」(テレビ局社会部)