コンサート本数通算3000本を目指して

–––トリビュートアルバムのほかにも、7月7日(日)にはデジタルシングル『メリーアン音頭』、7月24日(水)にはCDシングル『KO. DA. MA. / ロマンスが舞い降りて来た夜』が発売されました。50周年のメモリアルイヤーにふさわしい新作ラッシュとなっておりますが、新しいものを作り上げていくモチベーションは、50年間変わらないものなのでしょうか? 

高見沢 それは変わらないですよ。僕らは立ち止まらずに活動を続ける中で、毎年新しい曲をリリースしてきましたから。新曲があるから新しいツアーができるわけですし、逆にツアーからインスパイアされて、新しい曲ができることもありますしね。

そういう意味では、新しいものを世の中に出し続けることも、長続きしていく秘訣のひとつなのかもしれないですね。

7月24日発売した50周年記念第1弾 Double A Sideシングル『KO. DA. MA. / ロマンスが舞い降りて来た夜』の通常盤ジャケット。『KO. DA. MA.』はテレ東系列「シンカリオン チェンジ ザ ワールド」エンディング主題歌。『ロマンスが舞い降りて来た夜』フジテレビ開局65周年企画「心はロンリー 気持ちは『…』FINAL」主題歌だ
7月24日発売した50周年記念第1弾 Double A Sideシングル『KO. DA. MA. / ロマンスが舞い降りて来た夜』の通常盤ジャケット。『KO. DA. MA.』はテレ東系列「シンカリオン チェンジ ザ ワールド」エンディング主題歌。『ロマンスが舞い降りて来た夜』フジテレビ開局65周年企画「心はロンリー 気持ちは『…』FINAL」主題歌だ

–––2024年7月7日の時点でコンサート通算本数2917本と、途轍もない記録を樹立・更新しています。メモリアルな3000本目のコンサートでは、どんなことをしたいですか?

高見沢 3000本目だからって特別何かをするのではなく、普通に通常のツアーの中で迎えられたらいいなって思いますね。

でも、2000本を達成したときには、サプライズプレゼントとして、日本プロ野球名球会から、名球会会員しか着用が許されないブレザーを僕ら3人それぞれいただいたんですよ。野球選手以外では前例のないことで、正直、ライブを続けてきてよかったなと思いましたね。

坂崎 当時、名球会の公式ホームページのトップに、ずっと掲載されていたもんな。僕らのことを知らない野球が好きな人からしてみれば、「なんだコイツら?」と思っていたでしょうね(笑)。

高見沢 その2000本目のライブでは、当時日本プロ野球名球会の会長だった金田正一さんもビデオで出演してくれて、「2000本と言わず、3000本を目指してください」と応援してくれたんですよ。そのお言葉のとおり、3000本を目指して、頑張りたいと思います。

–––直近では50周年記念ライブ「Wind of Time 50年目の夏祭り」が控えています。こちらはどのようなライブにしたいでしょうか?

高見沢 やはり今年はデビュー50周年ですし、ライブタイトルも「50年目の夏祭り」ですから、やっぱり50周年のお祭り騒ぎのようなコンサートにしたいですね。だからまぁ、しんみりとはならないでしょうね。

坂崎 そりゃそうだろ! 「夏祭り」と銘打っているのに、すごいしんみりしていたらおかしいって(笑)。

「全員次男坊で、そこそこのボンボン…」THE ALFEEデビュー50周年で語る、厳しすぎる“2代目ALFEE”襲名の条件_5
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–––では、ファンの皆様にメッセージをお願いします。

高見沢 皆様のおかげで50周年を迎えることができましたが、まだTHE ALFEEのライブを一度も見たことがない人もたくさんいると思います。そういう意味では、国民全員がTHE ALFEEのライブを見る日まで、3人で続けていきたいなと思います。

坂崎 今年は50周年ということもあって、リリースやインフォメーションがとても多いです。なので……詳しいことは「alfee.com」で!

–––(一同笑)

坂崎 ホームページなら細かいところまで掲載されているので、開設されたTikTokアカウントと合わせてチェックしていただければと思います。

–––では、最後に桜井さんお願いできますでしょうか?

桜井 …………。

高見沢・坂崎 えっ、寝てた!?

桜井 寝てないよ(笑)! そうですね、50周年ということで、あちらこちらで花火を打ち上げていただいているので、これでやっとTHE ALFEEを知ったという人もいると思うんですよね。そういう方は、ぜひ一度、騙されたと思ってライブに来てみてください。きっとやみつきになりますから。

〈前編はこちら:THE ALFEE が50年間バンド活動を一度も休まなかった理由』

取材・文/毛内達大 撮影/下城英悟