この先がよければそれが正解

――1つ聞きにくいことを聞いてもいいでしょうか。

なんでも聞いてください。

――昨年の契約更改で一昨年に離婚されていたことを公表しました。

球団からはプライベートのことなので公表しなくていいって言われたんですけど、自分から言いました。ファンの方は僕が結婚して子どもがいてプロ入りしているということを知ってるので、例えば僕に彼女ができて街を歩いているときに見られて誤解されるのもいやだし、いろんなことを考えたときに元奥さんからしてもいやじゃないですか。だからそこは隠すことじゃないと思って自分から言いました。

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――プロ入りした環境の変化は大きかったのでしょうか。

モメたとかではなくて、子どもに会う回数を決められてるわけでもなく、今も子どもと元奥さんと一緒に一泊旅行にも行けます。正直、日本生命で社会人野球をしていれば、離婚していなかったかもしれないとは思うんですけど、今は子どもにできることをしっかりできたらそれでいいかなと考えています。

――広島カープの矢崎(加藤)拓也投手も今年2月に「離婚というネガティブなイメージが変わればいい」と離婚を公表していました。3組に1組が離婚する日本で「バツイチ」という言い方は本当に「バツ」なのかなと思ってしまいます。

僕はマルイチって言ってますよ(笑)。プロに入る決断もそうですけど、この先がよければそれが正解だと思うので。僕は両親も離婚していて父親についていったんですけど、しっかり育ててくれたので離婚に対してうしろ向きな考え方はなかったですね。