室温は28℃に調整、風向は水平がおすすめ

暑い夜は冷房をつけっぱなしにするほうがいいのはわかったが、問題は温度である。
どれくらいに設定すべきなのだろうか?

「住環境やその日の気温などによりますが、室温が28℃程度になるような設定温度にすることをおすすめします。また湿度を下げることも大切です。湿度が20%変われば、体感温度は4℃変わると言われているので、ご自宅のエアコンに目標湿度を設定できる機能があれば目標温度の設定とあわせて、目標湿度を50%~60%に設定すると快適な環境づくりに効果的です。その機能がない場合は、除湿器などを併用し、湿度を調整するのも工夫のひとつです」(重政さん)

また風向も、部屋の温度のムラや一定の室温を保つために大切なポイントだそうだ。

「エアコンの風が直接体にあたるのがイヤという場合は、風向を水平にして、エアコンの吹出口から直接体に当たりづらいようにしてください。
また、節電の面でも水平にするのがおすすめです。
暖かい空気は上昇する性質があり、冷房中は天井付近と床付近の温度に差が出る『温度ムラ』が起こりやすくなります。『温度ムラ』が発生すると、エアコンの無駄な運転につながりやすくなります。少しでも『温度ムラ』を抑えるには風向は『下向き』ではなく『水平』にするのがおすすめです」(重政さん)

今からできるエアコンの節電ポイント3 30分程度の外出なら「つけっぱなし」に、就寝時の室温の目安は28度、急冷したいときに下げるのは設定温度ではなく、風量を上げる_5