イタリアより欧米や日本でブームに

欧米を中心に暗殺者のパスタがじわじわと注目されるようになったのは2020年頃。

アメリカの人気YouTubeチャンネル『Pasta Grammar』で紹介され、多くの人が興味を持つようになった。

マルコさんが自身のYouTubeにレシピ動画を投稿したのは2022年11月末で、再生回数は274万回超え(2023年3月15日時点)に。日本におけるブームの火付け役だ。

「僕がこれまで投稿した動画の中でも再生回数は群を抜いています。ここまでバズったのは、YouTubeのアルゴリズムのおかげでしょう。

海外で先に流行っていた暗殺者のパスタが、僕の動画で瞬く間に日本で拡散されていきました。それに『暗殺者』というインパクトのあるネーミングの影響も大きいですね。

英語圏では『Killer Pasta』とも言われているようです。なんだか物騒な感じがするので、僕は日本人向けに『おこげパスタ』と名づけたんです(笑)。そっちのほうが料理のイメージが湧きやすいと思うんですよね」

ウワサの「暗殺者のパスタ」ってそもそもイタリア料理? おいしいの? ブームの火付け役の料理人が明かす日本でも大バズりのワケ_5

イタリア料理には比喩を用いたものが多い。アラビアータ(怒りん坊風)、スカルパリエッロ(靴職人風)、ボスカイオーラ(木こり風)など。イタリア料理ならではのネーミングの面白さも、暗殺者のパスタの流行に一役買ったに違いない。