脚を出したオードリー!

ちなみに、1974年の日本配給収入でトップに輝いたのは『エクソシスト』(27億3200万円)だ。「ロードショー」でも、「話題の怪奇映画『エクソシスト』のすべて!」(7月号)「『エクソシスト』悪魔の声を全収録!!」(9月号)「爆発的ヒットの恐怖映画『エクソシスト』をあなたはどう見た?」(10月号)「読者座談会 私たちは『エクソシスト』をこう見た」(11月号)といった特集が組まれている。

この年前半の表紙はこれまでどおり、帽子でキメたおすましのアップが多数だが、後半には動きのある全身写真が登場してくる。青春映画のヒロインが続々誕生、スター像が手の届かぬ憧れから、親しみやすい身近な存在に遷移していったことがうかがわれる。オードリーすら劇中スチールを使用した、軽快でスポーティな姿(9月号)だ!

なお、1974年の表紙を飾ったスターは以下の通り。

1月号 ナタリー・ドロン
2月号 カトリーヌ・ドヌーヴ
3月号 パメラ・スー・マーティン
 ★初登場。『ポセイドン・アドベンチャー』(1972)の17歳の少女役で注目。『さらばハイスクール』(1974)、TVのヒットドラマ『ダイナスティ』(1981-89)など。
4月号 アニセー・アルヴィナ
 ★初登場。青春映画『フレンズ ポールとミッシェル』(1970)『続フレンズ ポールとミッシェル』(1973)でヒロインを演じた。
5月号 ドミニク・サンダ 
6月号 オリヴィア・ハッセー
7月号 ジャクリーン・ビセット
8月号 ジェニファー・オニール
 ★初登場。『リオ・ロボ』(1970)を経て、『おもいでの夏』(1971)でハリウッド・スターに。
9月号 オードリー・ヘプバーン
10月号 ナタリー・ドロン
11月号 ジョアンナ・シムカス
12月号 カトリーヌ・ドヌーブ

前年の逝去を受けて、1974年の「ロードショー」はブルース・リー一色に_2
©ロードショー1974年/集英社
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