「婚約者はタワマンに住んでいるお金持ちだから…」
高野被告と顔合わせした際の印象を、Bさんはこう証言した。
「ケンは初めのうちはオドオドして目も合わせずあまり話してくれませんでしたが、場を和ませるために一緒にゲームをしていると少しずつ口を開くようになりました。お金に追われていて生活が苦しい、誰にも相談できなかったから話せてラクになった、そんな風に言っていました。
お金に困っているのは手に取るようにわかったので、『これは返さなくていいから』と交通費として3000円を渡すと、ケンは『必ず返します』と言いながら受け取りました。
2度目に会った時は、佐藤さんが婚約者と一緒にタワマンに住んでいてウィプレイというパーティーゲームに500万円以上課金していること、高級サウナやUSJに行っているという投稿を見たと言っていました。
それから(佐藤さんに対する)財産開示の裁判があるからとも言っていましたが、ケンはそれに期待しつつも怖がっている様子でもありました。婚約者が(佐藤さんに)入れ知恵をして財産隠しをするのじゃないかという心配もしていました」
佐藤さんと婚約者に対して高野被告がどういう反応を見せたかという弁護人の質問に対して、Bさんはこう答えた。
「ケンは最初は(佐藤さんのことを)好きだったけど、もう好意はなくてお金だけ返してくれればいいと言っていました。貸した金額は450万円ほどあったと聞いたと思います。佐藤さんと婚約者の双方に不満はあったと思いますが、2人の結婚に反対するという気持ちはなかったと思います。
結婚をすれば婚約者と共有財産になる。婚約者はIT(企業の)経営でタワマンに住んでいてお金持ちだから借金を返してくれるかもしれない、と期待していましたから」













