Xのアルゴリズムがネタツイに与えた影響

──今のTwitter(現X)はどんな場所になっていると感じますか?

ナツイ(以下同) アルゴリズムが発達したことにより、全く関係のない人から石を投げられるようになったと思います。なので軽率にはフザけられなくなっているのが現状ですね。あと、継続的にウケることを言わないとタイムラインにも表示されなくなりますし、バズること以外が発信しづらくなってしまった息苦しさもあります。

例えば、昔のTwitterには病みツイとかいいねがつきづらい内容を投稿しても誰かが反応してくれて、それによって助けられていた面があると思うんです。今も熱心に自分の本や記事を読んでくれるのは、その頃から知り合っているフォロワーだったりするんですよね。

毎週のように万バズを連発するナツイ氏
毎週のように万バズを連発するナツイ氏
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──単にバズった投稿を見ているだけのユーザーは、継続的には活動を追ってくれないというか。

そうなんです。『香水』を聴いた人がそのまま瑛人を追うわけではない、という構図と一緒で。バズったとしても、コンテンツのひとつとして認識されるだけなんですよ。

──アルゴリズムの変更によって、どのような投稿が増えたのでしょうか?

投稿が伸びるかどうかは初速が関係しているので、みんなで同じ画像を使ってネタにすることが最近は多いですね。前提となるノリが共有されているので、すぐに拡散されるんです。

しかも、ある画像のツイートが一度バズると、次に同じ画像を使った投稿をした時に、その画像を前にいいねした人へ優先的に表示されやすくなる、みたいな細かいアルゴリズムがある気がするんですよね。だからFRUITS ZIPPERに関するツイートで一度バズるとボーナスタイムに入るんですよ、その後もアイドルオタクの方々が見てくれるので。

実際のポスト。本人からは「おれミーム化しとるやんけ」とリアクションが
実際のポスト。本人からは「おれミーム化しとるやんけ」とリアクションが

──アイドル本人がバズった投稿へリアクションする流れもごく普通になりましたね。

特にKAWAII LAB.は偶然生まれるバズに対して寛容ですね。その分、投稿する側としてもネガティブな文脈ではアイドルの画像を使わないようにしようとは思っていて。露悪的なものは避けられる傾向がありますし、世の中全体としても「『楽しい』を求めてSNSを見ているはずなのに、なんで楽しくないことを言うんだろう」という方向に空気が寄っている気がします。