あなたは「3日半」、走り続けられますか?
アルツハイマー病や認知症を予防するために、運動が特効薬となります。
ここで気になるのが、「では、どれくらいの強度の運動をすればいいのか?」という点です。
じつは単純に筋肉を使うだけでも、(実感しにくいかもしれませんが)すぐに効果が表れて、糖のドアが増えていきます。
それに内臓脂肪は、皮下脂肪に比べて落としやすいという特徴があります。
では、内臓脂肪をどれくらい減らせばいいのか、そのためにはどのくらいの運動が必要なのか、少し計算してみましょう。
内臓脂肪の蓄積量は、メタボリックシンドローム(メタボ)の主要な診断基準の一つです。CTスキャンで見た腹部断面の内臓脂肪面積が100平方センチメートル以上であればメタボと診断されます。
100平方センチメートルの脂肪をざっくりと重さに換算すると、およそ3キログラムになります。
脂肪を1キロ燃焼させるには、約7200キロカロリーのエネルギーを消費する必要があります。
ということは3キロの脂肪を燃やすには、単純計算で2万1600キロカロリーを消費しなければなりません。
ジョギングで消費できるエネルギーが1時間あたり約500キロカロリーだとすると、「2万1600÷500=約43時間」となります。
とはいえジョギング中は、脂肪だけでなく糖質もエネルギーとして使われます。
脂肪と糖質の消費比率を1:1と仮定すると、1時間あたりにエネルギーとして消費される脂肪は、消費カロリー全体の半分である250キロカロリーになります。
ということは、メタボ認定されてしまう3キロの内臓脂肪を消費するのに必要なジョギング時間は、ざっくり計算すると86時間にもなります。
つまり何も食べずに約3日半走り続ければ、メタボと診断されるほどの内臓脂肪はなくなる計算です。
しかし、これには命の危険さえ伴います。ですから、急激な運動で内臓脂肪を劇的に落とすことは現実的ではありません。
考えてみれば、当たり前のことです。
もしあなたが少し太り気味だと感じているなら、それは短期間ではなく、10年以上の長い時間をかけて現在の体形になったはずです。
わずかな脂肪の蓄積が長期間続き、「塵も積もれば山」となって内臓脂肪として蓄積したのですから、急激に減るはずがありません。
ということで、短期間の厳しい運動によってではなく、継続的な運動によって時間をかけて内臓脂肪を減らしていく必要があります。
そのためには最低でも3ヶ月は運動を続ける必要があることもわかっています。
「3ヶ月間も運動するなんて、めんどくさい……」と思ったでしょうか。ですが、この期間に努力して運動を続けると、体質そのものが変わっていきます。
筋肉が糖だけでなく、脂肪をより多くエネルギー源として使うようになる、つまり内臓脂肪が燃えやすい「痩せやすい体質」になります。
その後の長い人生にも良い影響を与えると考えれば、3ヶ月間の努力も安いものと思えるのではないでしょうか。













