「果物は体にいい」という誤解
果物は体にいいというイメージがあります。健康のために積極的に果物を食べるよう心がけている人もいるのではないでしょうか。
「果物の甘さは血糖に関係ない」「果物は糖尿病や高血圧を改善してくれる」という話を聞いた人もいると思います。
しかし残念ながら、これは誤解です。
確かに、果物の甘さの素の一つである果糖は、そのままでは血糖にはなりません。ですが肝臓などで代謝されると、結局は糖になります。
また、果物には果糖以外にも通常の糖(ブドウ糖)とショ糖(スクロース)が含まれています。
ブドウ糖は食べればそのまま血糖になりますし、ショ糖も、果糖とブドウ糖が結合しただけの物質です。体の中に入れば速やかに果糖とブドウ糖に分解されます。
つまり果物を食べた場合、果物にもともと含まれている糖と、ショ糖から分解された糖が速やかに血糖値を上昇させます。
「果物は血糖値を上げない」ということはないのです。
「果物にはミネラルやビタミンなどの重要な栄養素が含まれているから食べた方がいいのではないか」
そんな意見もあります。
確かにそのとおりですが、ビタミンやミネラルといった栄養素は、普通に食事をとっていれば十分な量を摂取することができます。
つまり果物は、健康のために積極的に摂取するほどの食材ではありません。
むしろ「おいしいから」という理由でこそ召し上がってください。週に1〜2回ほど、楽しむために食べる「嗜好品」だと考えるとちょうどいいのではないでしょうか。













