「指名買い」されるマンションを狙え
不動産価格はコロナ禍以降、急激な上昇を見せた。「暴落や調整があるのではないか」とSNSでは不安の声がささやかれている。しかし、そんな中でも「値崩れしない」「資産性が保てる」マンションとは一体どんなマンションなのか。
その特徴について、西岡氏がまず挙げるのはシンプルに「デカい」ことである。
「よくタワーマンションは資産性が高いといわれますが、その大きな要因は『デカい』、つまり大きくて目立つことにあります。その地域の人なら誰もが名前を知っているような、ある種のシンボルになるマンションは価値が下がりにくいのです」(西岡氏、以下同)
大きく目立つことで、手っ取り早く皆が知っているマンションになれるということだ。
「マンションの資産価値を維持するためには、次から次に購入の希望者が現れることが何よりも重要なのですが、そのためには皆に知られることが大切です。マンションに限らず、人は『知っているもの』が好きですよね。バッグでも車でも家電でも、機能が同じなら、無名の商品よりも誰もが知っている有名なブランドを選ぶのと同じ理屈です」
つまり、「デカさ」は知名度を得ることができ、それが指名買いにつながるということだ。しかし、指名買いされるマンションは「デカい」タワマンばかりではないとも語る。
「タワマンではなく低層マンションであっても、特徴を持たせて『ああ、あのマンション知ってます』と言われるような知名度を獲得できれば、市場で全く知られていない無名の商品よりも選ばれやすくなります」
西岡氏が具体的に挙げるのは三井不動産もCMに使っている『パークシティ浜田山(杉並区)』や、横十間川親水公園に隣接した『ザ・パークハウス東陽町翠賓閣(江東区)』といったマンションだ。これらのマンションは、その外観の優雅さや質の高さでたびたびXでも話題になる。指名買いが入るのも当然だろう。
では、巷でよく言われる「駅近のほうが資産性が高い」という点はどうだろうか。
「いわずもがなですが、駅近は大事です。徒歩5分以内の駅近物件は当然強い。近いは正義なんです。共働きが多数派となったいま、多くの人は利便性の高い駅近に住みたいからです」
しかし、と西岡氏は続ける。
「駅近はそもそも土地の入手が困難であり、土地代が高い。その分がマンションの分譲価格にしっかりと転嫁されています。なので『資産性が保てる』かもしれませんが、お得かというとちょっと違う気もします」
実は「駅から遠くても良いマンションは全然あります」という。














