カフェ業態の中で優位性を確立するに至ったマクドナルド
国内で業績好調な外食企業の特徴は主に2つだ。1つは朝昼夜と休憩時の利用も取り込む全方位型の店舗展開。もう1つがブランドを複数展開する多業態化である。
全方位型で成功している典型的な企業が日本マクドナルドホールディングス(マクドナルド)だ。2025年度は1割を超える営業増益。今年度も営業利益は2.3%の増加を見込んでいる。
マクドナルドは2026年1月~3月の客数が前年同期間比で4.8%増。今年も集客力の強さは健在だ。ファストフード業界の中でも値上げスピードが速かったブランドの一つだが、客数増を維持している。
マクドナルドは早くからランチ以外での利用シーンの取り込み強化に動いていた。2023年に「本気カフェ宣言」を打ち出し、従来のコーヒーを刷新した「プレミアムローストコーヒー」の提供を開始。2024年1月には「キャラメルラテ」もリニューアルしている。カフェ利用を促したのだ。
マックカフェの「プレミアムローストコーヒー」は税込140円~、「カフェラテ」は220円~、「キャラメルラテ」は280円~と、「スターバックス」はおろか低価格路線の「ドトール」よりも手ごろだ。マクドナルドは、カフェチェーンとの競争においては価格の優位性が際立っている。
2018年からはハンバーガーの肉が2倍になる「夜マック」を導入。朝と昼以外の需要獲得に動いていた。導入後は1店舗当たりの1ヶ月平均売上が2001年の上場以来最高を記録するなど、成果は出ていた。
こうした取り組みを重ねることで、マクドナルドは朝から夜までの需要の受け皿となることができたのだ。













