暴力団員から電話「リコに貸したお金を返してほしい」
弁護人に被告人との関係を聞かれた証人は「母親です」と答え、内田被告についてこう証言した。
「幼い頃から明るくて陽気で、とても人懐っこい子です。おじいちゃんやおばあちゃんが大好きでいつも家に遊びに行っていました。中学校の頃はバスケットボール部のキャプテンをしていました。よくも悪くも目立つ子でした。
いつもニコニコして元気なので、周りから楽しそうに見えたり、声が大きいので目立つこともありました。高校では男女問わず、友達が多かったですね」
高校卒業後は親戚の土木工事会社で作業員をしたり、飲食店や化粧品販売会社の美容スタッフをするようになった内田被告は、母親が把握しきれないほど交友関係が広くなっていったという。その中で、暴力団関係者との付き合いについて弁護人に問われた母親はこう答えた。
「リコが二十歳くらいで精神的にも不安定な時、電話の受け答えがおかしかったので、電話を代わって取ったら暴力団の方でした。『どういう御用ですか』と聞くと、リコに貸したお金を返してほしいと言われたので、私と夫で待ち合わせてお金を返しました。リコには『二度と関わるんじゃない』と約束させました」
共犯関係について問われると、小西優花受刑囚(21)とは数回面識があったものの、少年Xと少女Y(ともに事件当時16歳)は知らなかったと言い、事件のことを知った感想をこう証言した。
「とにかくびっくりして、留萌のAさんという子のことも全く分からなかったし、なかなか状況が把握できませんでした。(リコが)後先考えずに、自分の欲求のために周りを振り回して、間違った行動をとったと思います。成人してましたけど、大人になりきれず未熟で正しい判断ができなかったと思います」
涙をこらえているのか、内田被告は検察官の方を向いて、口をへの字にして固く閉じていた。












