事業を支える土台自体が完全に腐敗
なぜ、巨大な資本と技術をつぎ込んだはずの交通インフラが、負の遺産となってしまうのだろうか。
理由は単純な機械の故障や設備の不具合にとどまらない。事前の需要予測を無視した無理な建設計画、雪だるま式に膨らむ費用、そして現地の自然や住民の生活を無視した強引な工事工程が複雑に絡み合っている結果である。
目に見える列車自体は動いていても、事業を支える土台自体が完全に腐敗しているのである。
東南アジアで初めて開業したインドネシアの高速鉄道「ウーシュ」を例に挙げてみよう。首都ジャカルタとバンドンを結ぶ真新しい鉄路は、乗車時間を大幅に短縮し、多くの乗客を運んでいる。












