コメダ珈琲店の競合ブランドはドトールでもタリーズでもなくマクドナルド
全方位型で成功している別の企業がコメダ珈琲店のコメダホールディングスだ。5年連続の増収営業増益という快挙を成し遂げている。2027年度も6.5%の増収、8.2%の営業増益を計画中だ。
コメダ珈琲店も食事とカフェの境目をなくすことに成功している業態の一つだ。その様子はブランド調査からも伝わってくる。
顧客の反応を可視化するスパコロによる、東京都在住の15~69歳5461名を対象に実施した「利用実態調査 コメダ珈琲店編」において、「コメダ珈琲店」利用時に比較候補にあがるブランド・お店の第1位はスターバックスだが、2位がマクドナルドなのだ。コメダ珈琲店は、カフェ業態のドトールやタリーズよりも、ファストフードのマクドナルドが強く意識されているのである。
コメダ珈琲店はスパゲッティやサンドイッチ、ホットサンドなど、喫茶店の「軽食(スナック)」と呼ぶには充実しすぎているほど満腹度の高いメニューを豊富に取り揃えている。
このように、あらゆる利用シーンに最適化した店が強みを発揮する時代なのだ。
ただし、サイゼリヤのセットドリンクバーは税込200円であり、カフェ利用の潜在性は十分にある。しかし、店舗設計がファミリーレストランに最適化しているため、カフェ利用で長時間利用する客を積極的に取りたくないという店舗側の事情がある。サイゼリヤの公式ホームページでは店舗での楽しみ方を紹介しているが、そこでは、カフェ利用を主役に据えていない。食事や飲む場所としての利用が基本なのだ。
低価格路線のサイゼリヤと近い企業が日高屋だ。日高屋は2024年に値上げを行ない、2026年度は2割近い営業増益となった。値上げ効果と飲み需要の獲得で、稼ぐ力を飛躍的に高めている。
一方、日高屋の値上げの道は始まったばかりであり、この高収益体質がいつまで続くのかは未知数だ。値上げで収益性を高めた王将フードサービスは、2025年4月~12月の利益が前年比横ばいで成長性には一服感が訪れている。値上げ限界が訪れた後の打ち手が中長期的な重みを持つのだ。
利用シーンが限定されるサイゼリヤが、原価高騰で価格維持を貫き通すのは難しそうにも見える。価格改定を行なうのか、はたまた別の戦略を打ち出すのかは大いに注目が集まる。













