「何もしない贅沢」こそ求めるもの

海外富裕層の大半は、普段は複数の都市部に暮らしながら、経営、投資、社交と国内外を飛び回っている。いろいろな世界を見て回るのは彼ら彼女らにとって「オン」の時間であり、「オフ」はそうした移動や都市の喧騒からログアウトし、家族やパートナー、気の置けない友人たちとただゆったり一つの場所に留まり、お気に入りの美しい雪山や湖畔、ビーチといった自然に癒されながら過ごす時間を大切にする。つまり、「何もしない贅沢」こそ彼ら彼女らが求めているものなのだ。

夜のニセコスキー場と麓の街明かり(写真/PhotoAC)
夜のニセコスキー場と麓の街明かり(写真/PhotoAC)
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できればホテルからも一歩も出たくない。だからレストランやバー、スパやプールなどの施設もホテル内に必要だ。スキーやマリンアクティビティをする場合も、スキーインアウトやビーチフロントといった点が重視される訳だ。

こうした機能と格式を備えプライバシーが保たれ、リゾート地にある使い勝手が知れている外資系ラグジュアリーブランドホテルがその選択肢となる訳だ。都会の喧騒から離れゆったり過ごすとなると、都市型観光地がある街よりも、山々や湖に海など大自然に囲まれたリゾート地が選ばれることになる。

外資系ラグジュアリーブランドホテルであるザ・リッツ・カールトンやパーク ハイアットの高級感、安心感、世界中どこにいっても変わらないサービスへの海外富裕層のロイヤルティは高いものがある。「マリオット ボンヴォイ」や「ワールド オブ ハイアット」「ヒルトン・オーナーズ」など会員プログラムによる無料宿泊券や客室のアップグレード、ラウンジ利用サービスなど世界中で利用できる豊富な特典による囲い込みも功を奏している。