世界の一流は「芸術鑑賞」と「読書」を重要視している
海外のエグゼクティブは、休日に美術館に足を運んで芸術鑑賞の時間を作ったり、自宅や好きな場所で読書をすることで、自己効力感を高めています。
この二つは、彼らの趣味であると同時に、自分の感覚や能力を高めてくれる大事なツールであり、人生を豊かにしてくれるエンターテインメントでもあります。
世界の一流は、なぜ芸術鑑賞と読書を重要視しているのか?
彼らは、古今東西のアートに触れたり、幅広い分野の本を読むことで、休日を実りある時間にするだけでなく、さまざまな恩恵の享受を意識しています。
【芸術鑑賞】リベラルアーツの習得と脳の活性化を目指す
世界のエグゼクティブには、芸術鑑賞を趣味にしている人がたくさんいます。
美術館の非日常的な空間で、多様なアートに触れることによって、ストレス発散や気分のリフレッシュを図っていますが、彼らが芸術鑑賞を楽しむ背景には、二つの別の理由があります。
一つは、グローバル・ビジネスの最前線で働くエグゼクティブに必要不可欠な「リベラルアーツ」を身につけること。
もう一つは、「右脳」に刺激を与えて脳の活性化を図り、平日の作業効率を高めることです。
①リベラルアーツを習得して、多角的な思考力を養う
リベラルアーツとは、日本語では「一般教養」と訳されていますが、欧米社会では「実用的な目的から離れた純粋な教養」と考えられています。
世界水準のビジネスに取り組むエグゼクティブにとって、リベラルアーツは必要不可欠な「素養」(日頃から蓄えている教養)とされています。
リベラルアーツは芸術だけでなく、人文学や自然科学、社会科学など多岐にわたりますが、彼らは芸術鑑賞や読書を通して、幅広い分野の知識や思考方法を学ぶことを大事にしているのです。
さまざまな分野の知識を獲得すると、論理的思考力や創造力が身につき、物事を多角的に考える能力を養うことができます。
世界のエグゼクティブたちは、芸術鑑賞をリベラルアーツ習得のための大きな柱と考えています。
彼らは、「芸術鑑賞を楽しむ」→「リベラルアーツが身につく」→「自分の能力が高まる」→「今後の可能性が広がる」→「自己効力感が高まる」というイメージを持って、休日の美術館巡りを満喫しているのです。
②右脳を刺激することで、想像力や発想力を高めている
人間の脳は、右脳と左脳のどちらかが疲れると、反対の脳が活性化する……と考えられています。
平日の仕事では、論理的思考を司る左脳を酷使していますから、彼らは休日にアートを楽しむことで右脳を活性化させています。
感覚や直感を司る右脳に刺激を与えることで、イメージ力や想像力、ひらめき、発想力を高めています。
脳の活性化を図ることは、平日の作業効率を高めることにつながります。
芸術鑑賞は、彼らにとっての大切な趣味であると同時に、自己効力感を高めるための大事なツールとなっています。