「高級ブランドバッグやネックレスを買い、クラブで遊んでいた」 

遺体が見つかった4月16日には宝島さんの身元が判明。翌17日には平山容疑者は自身が具体的な計画を立てたことを隠し「事件に関わってしまったかもしれない」と警視庁に出頭した。

平山容疑者が何を考えていたのかはわからないが、結局その後、捜査本部の追及に共犯者の存在を次々と供述。この時期、平山容疑者から計500万円を受け取った姜、若山両容疑者は大阪で豪遊していた。

姜光紀容疑者(写真/共同通信社)
姜光紀容疑者(写真/共同通信社)

「姜の供述では、2人は高級ブランドバッグやネックレスを買い、クラブで遊んでいました。大阪へは遊びに行ったと話しています。

姜は4月30日に自宅のある神奈川県内に戻って来たところで、若山は5月1日に千葉県内で、それぞれ身柄を確保されました。そのときの所持金は姜が12万円、若山はたった1万円でした」(警視庁担当記者)

平山容疑者は殺人実行部隊に2人を選んだ理由を「ふだんから喧嘩っぱやく、怖い物知らずの雰囲気があったから」と供述している。

子役でNHK大河ドラマにも出演した若山容疑者の“闇落ち”の経緯は♯33で詳報したが、彼はどういう人間なのか。「カンカン」と呼ばれていた姜容疑者の幼少期を地域の人が振り返る。

「お父さんは自営業で裕福な家庭でしたが、かなり厳しかったですね。小学校のころスイミングスクールでうまく泳げなかったカンカンを強く叱っていました。

そのせいか学校では問題行動を起こし、低学年の時は女の子を『ブス』と言っていじめたり、授業をボイコットして教室の後ろで寝そべったりしていました」(同級生の家族)