東大に受かる人の「当たり前」
私は予備校を運営する中で、東大のような難関校に受かる生徒たちをたくさんみてきました。
ここで、はっきりさせておきましょう。
東大に受かる人には、他の人と明らかに違う特徴があります。
それは「当たり前のことを、当たり前にやる」能力が秀でているということです。
普通の人は、努力を「ゼロか100か」で考えがちです。ものすごくがんばるか、まったくやらないか。だから、ふだんはまったく勉強せずに、試験前だけ全力を出したりするわけです。
しかし、難関校に受かる人は、そうではありません。
そういう人たちは、小学生ぐらいからずっと「1日に2〜3時間の勉強」が、習慣として生活に組み込まれているのです。そして、驚くほど「普通に」東大に受かります。
ちょっと考えてみてください。「1日に2〜3時間の勉強」って、ものすごく大変というわけではありませんよね。
つまり、普通に東大に受かる人は、無理のない範囲のことをコツコツ継続している。
勉強がうまくいく人は、そんな「正しい習慣」を身につけているのです。
「がんばっている感」があるうちは、まだ習慣ではない
目標が決まって、戦略を立てて、やるべきことのうち外注できるものは手放した。
ここまできたら、基本的に「後は淡々とこなすだけ」です。
どんなにすごい戦略や方法論も、継続できなければ意味がありません。むしろ継続さえできれば、そんなに奇抜なメソッドなどは必要ありません。
毎日ちゃんと単語帳を見ていたら、いつかは覚えられます。毎日ランニングを続ければ、いつかは痩せるでしょう。
それができないから、みんな挫折するわけです。
努力感なく、淡々と継続する。そのために必要なのが「習慣化」です。習慣化すると「がんばっている感」がなくなります。「いつものこと」をやっているだけなので、心理的なコストがあまりかからない。
淡々と継続して、いつのまにかできるようになっているのです。