『カンバセーション 盗聴』(1973) The conversation 上映時間:1時間53分/アメリカ

サンフランシスコに住むハリー・コール(ジーン・ハックマン)は、盗聴のプロ。大企業の取締役から依頼を受け、密会する若い男女の会話を盗聴することに。他愛のない世間話に聞こえたが、録音には殺人事件をほのめかす会話が記録されていた……。カンヌ国際映画祭のグランプリを受賞し、アカデミー賞では作品賞と脚本賞、録音賞の3部門にノミネートされた。

フランシス・フォード・コッポラ

1939年4月7日生まれ、アメリカ・ミシガン州デトロイト出身。妻は映画監督のエレノア・コッポラ。娘のソフィア・コッポラや息子のロマン・コッポラも映画監督として活動している。カリフォルニア大学ロサンゼルス校在学中から映画の演出を手がけ、ロジャー・コーマンのプロダクションで低予算映画の監督としてキャリアをスタートする。『パットン大戦車軍団』(1970)の脚本で注目され、1979年の『地獄の黙示録』はカンヌ国際映画祭グランプリを受賞。1979年の『ゴットファーザー』が世界的ヒットを記録した。

語り/戸田奈津子 アートワーク/長場雄 文/松山梢