1杯3850円のえきそば

無事、開幕を迎えた大阪・関西万博。なかでも注目のひとつとなっているのが、会場内で提供される“万博グルメ”だ。

1杯2000円のラーメンに、1000円のサンドウィッチなど万博グルメが明るみになると、開幕前からネット上で「高すぎる」などの声が上がった。これに対して大阪府の吉村洋文知事が「ここでしか食べられないものを体験してほしい」と訴えるも、〈絶対普通のラーメンやろ〉〈ぼったくりや〉などの批判が相次いだ。

なかでもその高額な“万博グルメ”の象徴となったのが1杯3850円(税込)の「えきそば」だ。

1杯3850円(税込)の「究極の神戸牛すき焼きえきそば」
1杯3850円(税込)の「究極の神戸牛すき焼きえきそば」
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提供するのは兵庫県姫路市の「まねき食品」。ふだんはJR姫路駅構内で和風だしに中華麺という独特の「えきそば」を販売しているが、今回は万博特別版「究極の神戸牛すき焼きえきそば」として、バージョンアップして販売されている。同店関係者によると高額になった背景は、その贅沢な食材にあるという。

「通常の和風だしにホタテやハマグリなどのエキスを加え、すき焼き風に味付けした地元の銘柄肉・神戸牛100グラムを使用しています。温泉卵も一緒にトッピングし、提供する丼は輪島塗など豪華仕様の器です」

実際、開幕日には雨天の中でも店頭に長蛇の列ができ、2時間半以上待つ客の姿も。一時は200人以上が待つ状況となり、17時に整理券の配布を終了。開幕日だけで約300杯が売り切れたという。