やっぱり「政治は希望」だと思っている
――これまでは地道にやってきた社民党ではあるけれど、と。
そうですね。ただ、一方で、社民党がどっこい踏みとどまれたのは、SRHR(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス&ライツ)の問題や、給付型奨学金、配偶者暴力防止法(DV防止法)、改正動物愛護法など、これまでコツコツと積み重ねてきたからで、この部分がなければ政党案件の2%は獲れなかったと思います。
社民党が崖っぷちでなんとか残ったことを考えると、「えー、こんな感じで票取れるの?」と思うようないろんなやり方で、学べるところは学びつつ、コツコツやるところはしっかりやっていっていきたいなと思います。
――今は、特に政治を諦めかけている若者世代も多いと思います。最後にメッセージをいただけますか?
杉並区長選の例もありますので、「どうせ」とは思わないでほしいですね。
若い人たちは自己責任の呪いがかけられすぎていると思うんです。非正規雇用も、給料が安いのも、仕事がうまくいかないのも、貧しいことも、モテないことも、すべて自分のせい、みたいな。
でも、あなたの今のしんどさは、政治や法律に由来していることもすごく多いんです。
いや、モテないのは自分のせいかもしれないけど(笑)、それも労働時間が長くて交際する時間がないからかもしれません。それらは、政治を変えることで随分と違ってくるはずなので、決して諦めないでほしいですね。
私はやっぱり「政治は希望」だと思っているので。
撮影/村上庄吾