20代、30代の人たちからの支持

「あなたの給料が安いのは、政治や法律が原因かもしれない」社民党・福島みずほが信じる「政治は希望」の意味_2

――最終的には2.37%の得票率となり、2019年(参院選比例代表・2.09%)、2021年(衆院選比例代表・1.77%)よりも増やすことができました。その要因をどう分析していますか?

やっぱり社民党が必要だと思ってみんなが頑張ってくれたんだと思います。社民党はずっと脱原発なので、福島県では得票率が4.47%あるんですよ。社民党としても頑張りましたが、脱原発の市民の方たちがすごく動いてくれました。

社民党は古い政党と思われていますが、脱原発や気候危機、ジェンダー平等、選択的夫婦別姓やLGBTQ、同性婚、動物愛護など、今話題になっているテーマに昔から取り組んできた“新しい”政党でもあるんですよね。

前回、特徴的だったのが20代、30代の人たちから「頑張ってほしい」と声をかけていただくことが多かったんです。なにか自分と関連のあるイシューに気づいたときに、実は社民党は昔からやってくれていたんだと再発見してもらえて、そこと繋がれたことは嬉しかったです。

――社民党への票は、政党案件に貢献できたという部分もありますが、選挙全体のシステムで考えると、有権者が「死票」になることを懸念して投票率があがらない側面もあるのではないかと思います。

私は、死に票というものは存在しないと思っているんです。前回の統一自治体選挙では、相模原市の最後の一席が全くの同数でくじ引きに決まりましたし、沖縄選挙区では最後の最後までデッドヒートでした。最終的にはわずか2,888票差でしたから、その一票が辺野古の新基地建設の賛成派を通すか、反対派を通すかの局面を大きく変えたんです。