「別れ話をめぐってトラブルになり無理心中を図ったとみられている」

社会部記者が語る。

「野村容疑者と、彼女が借りていたマンションで亡くなっていた中窪新太郎さん(27)は交際関係にあり、中窪さんが別れを切り出していたことがわかった。捜査関係者によると2人は別れ話をめぐってトラブルになり、野村容疑者が中窪さんを殺害した後、無理心中を図ったとみられている」

事件が起きたのは、西武池袋線保谷駅から北に1.5キロに位置する閑静な住宅街。最初に異変に気が付いたのは、野村容疑者の夫だった。

「12月19日の午後5時。外出していた夫が自宅に帰ると、妻と子どもたちが出かけて誰もいないはずの家の玄関にチェーンロックがかかっていた。直前まで妻とLINEしていたが、途中で連絡が取れなくなっていたこともあり、不審に思った夫はすぐさま、警察に110番通報。『誰もいないはずの自宅にチェーン錠がかかっている』『中から物音も聞こえる』と説明した」(同前)

容疑者宅を捜査する捜査員(撮影/集英社オンライン)
容疑者宅を捜査する捜査員(撮影/集英社オンライン)
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警察官が現場に駆けつけ父親と家の中に入ると、母親と高校1年の長男(16)、小学5年の次男(11)、小学4年の三男(9)の母子4人が倒れているのが見つかった。4人は病院に搬送されたものの、その後全員の死亡が確認された。

「次男と三男は2階の寝室のベッドの上で倒れており、首には結束バンドで絞められた痕が見つかった。死因は窒息死。次男には首を絞められた痕の他に切り傷も見つかり、搬送時には意識不明の状態でした。

一方、母親と長男は別の部屋に倒れており、2人とも首などに多数の切り傷が見つかった。死因は失血死。母親と長男は相当揉みあったようで、長男の遺体には抵抗した際にできる防御創があった。遺体のそばからは斧や包丁が発見された」(同前)

こうした状況や母親の遺体に躊躇い傷が確認されたことから、警察は野村容疑者が無理心中を図った可能性を視野に入れて捜査を進めた。

だが近隣住民によれば、野村さん一家は円満で、家族団らんの様子がたびたび目撃されていたという。

野村容疑者(知人提供)
野村容疑者(知人提供)

「夏にも、自宅前で父親が職場の人を呼んで家族とともに楽しくバーベキューをしていた様子を見ています。ほかの日は自宅前に家庭用の大型ビニールプールを設置し、次男と三男が楽しそうに水遊びしている様子も何回か目撃しています。次男と三男が小学校へ入学する前は、朝早くに両親のどちらかが自家用車で保育園か幼稚園かに送って行っていましたね」(近隣住民・70代男性)