戦争の「終わり」を見据える国家戦略を

特にロシアが疲弊している状況は膠着した外交関係を打開する糸口となる。
ソ連崩壊時、日本は北方領土返還の可能性を現実的に手にしながら、対応の遅れによってその機会を逃した歴史がある。ロシアは通常時に領土を返還する国ではないが、国力の著しい衰退、または国家崩壊時には例外的な状況が生じうる。
日本はロシアの不安定化に伴うリスクと同時に、国益を拡大するチャンスにも備える必要がある。
だからこそ、日本は「戦争の終わり」を見据えた戦略的思考を持ち、国際秩序の再編に備えなければならない。

文/渡瀬裕哉