大好きな地元のために
「もともと、食べることが大好きだったので、『食に関わる仕事がしたい』と思って就職活動を始めたんです」
そう語るのは、TikTok、YouTube、Instagramで人気を集める大食いクリエイター・食いしん坊女子りっかちゃん。大食い大会では、寿司を30分で150貫、普段でも40〜50皿ほど平らげる、驚異の胃袋の持ち主だ。
「ただ、食品メーカーでも仕事でご飯を食べられるわけではない。そこで、『食べること』と『作ること』は違うなと思ったんです。
そんな時に、まちおこしや地域活性化、地方創生にも興味があったので、地元である茨城県ひたちなか市の市役所の長期インターンに参加しました」
地元の駅前商店街は、本人の目にはシャッターが目立つほど人通りが少なくなっているように映ったという。そんななか、近所で大規模なイベントが開催されることになり、「商店街に人を呼べるようなコンテンツを作る」というのが、インターンで与えられたミッションだった。
「インターンのみんなで『何をしようか』と話し合っている時に、『地元の人たちがおすすめする飲食店を紹介しよう』という結論に至りました」
実際に行動へ移すと、大きなやりがいと達成感を得た。
「食を通じて人や地域の魅力を発信するのはとても楽しいなと思ったんです。そして、『観光大使になればもっとこの仕事ができるかもしれない』と思いました。
そのためには、わたし自身が有名にならないといけない……。そこで、大食い番組や大会に出た経験もあったので、『だったら大食いをSNSで発信しよう』と決めました」
ただ、その道を選ぶには大きな壁があった。インフルエンサーとして活動するということは、新卒で企業に就職する道とは異なる選択でもある。両親、特に父親は、娘に安定した仕事に就いてほしいと考えていた。
「とにかく、両親を説得することが大事でした。家族仲も良かったので、反対されているうちはやりたくなかったし、親不孝なこともしたくなかったんです。そこで、自分の活動をその都度報告するようにしました。
再生回数やフォロワーの増減、収益はどのくらいあったかなど、細かく定期的に伝えていました。そうしたら、親もだんだん理解してくれて、今は応援してくれています」














