「夕飯のお裾分けに行くと、出てくるのはいつもご主人でした」
目張りされたクローゼットの中から発見されたのは、中窪新太郎さん(27)。事件の舞台となったのは、東京都練馬区南田中のマンションの一室だった。室内のソファの上からは牛刀のような刃物が見つかり、中窪さんの体には十数カ所の刺し傷と切り傷があったという。
捜査関係者は「中窪さんと母親は交際関係にあった。西東京市の自宅の車からは、中窪さんの会社用スマートフォンが発見されている。、その後、無理心中事件が起きた」と明かす。
中窪さんが住んでいた東京都練馬区のマンションは今年3月から借りられており、賃貸契約の名義人は母親だったという。
母親を知る西東京市の自宅付近の住民はこう話す。
「奥さんを見たのは5年前です。近くから引っ越してきたそうです。最近は見かけませんでしたが、3、4年前は金髪で、派手できれいな方でしたよ。私ら世代で言う『ジュリアナ東京』にいそうな感じで。家の前で子どもを遊ばせたりしていました。その様子を見守っていたのを目撃しています。お子さんが3人と、ネコも3匹いましたね。夕飯のお裾分けに行くと、出てくるのはいつもご主人でした」
家族は円満で、夏になると家の前でバーベキューをしたりしていたという。70代の男性が明かす。
「今年の夏もバーベキューをしていましたよ。父親が職場の人を呼んでいたそうです。母親もいたと思うけど、家の中にいたのでは。母親は茶髪で美人な印象です。息子と一緒にいる時も何度か目撃しています。自宅前に家庭用の大型ビニールプールを設置して、子どもが楽しそうに遊んでいた家庭だったんですけどね」
茶髪で美人と言われる母親は最近ではイメージを変えたのか「地味な感じ」と話す近隣住民もいた。













