現場を少しでも取材すれば、バカバカしくて相手にできないような話を…
京都府警が発見した遺体が結希君だと確認されると、こうした発信者はほとんどアカウントを削除して姿を消した。しかし、デマはこれだけではない。
「結希君の失踪には複数の人間が関わっていて『捜査のかく乱を狙っている』との言説も飛び交いました。しかし京都府警は今のところ、『(容疑者の)供述ベースでは共犯を示唆する内容はなく。単独とみている。少なくとも死体遺棄は別の人物の関与を示すものは出ていない』と言明しています」(同)
さらに、匿名アカウントだけでなく、“捜査の権威”を装った人物も参入して真偽不明の話を拡散させたのが今回の事件の特徴だ。
「関東地方の県警の元警察官だったと名乗る人物は、容疑者の逮捕後、それまでYouTubeで話してきた犯人像などの“推理”が外れていたことが露わになりました。現場を少しでも取材すれば、バカバカしくて相手にできないような話を、捜査経験があると誇示しながら広めたのはいかがなものかと思います。
しかもこの人物は、事件に絡むYouTube配信の中で、同時接続の数が過去最高になったと自賛し、アシスタントらしい女性が『おめでとうございます』と祝福しました。今もその動画は削除されておらず、非常識だと非難の声が出ています」(雑誌記者)
こうした杜撰な情報の拡散はSNSやYouTubeだけではない。台湾のテレビ局「民視」はSNSで出回っていた「犯人は中国人」というデマをそのまま放送し、それを見たSNSユーザーが「テレビも報道している」と言ってこのデマをさらに拡散した。
地元関西テレビも、優季容疑者の逮捕後、京都地検に入る別の人物を同容疑者と間違って放送し、ネットでもテレビでも嘘と事実が混じった大量の情報が放出される事態となった。
優季容疑者が結希君の母親と再婚して住み着いた安達家のことを知る男性も、家族に傷を残した“世間が認識しない誤報”にため息をつく。
「報道の人達もいろんな人がおるな。『結希君を実質的に育ててるのはおばあちゃんだ』みたいな報道をしているところがあったけど、そらないわ、と思ったな。結希君はお母さんが大好きな子やで…」
山あいの町を悲しみのどん底に突き落としたのは優季容疑者だが、家族や地域が負った傷口に塩を塗るような情報発信が行なわれた事実は忘れてはならない。
※「集英社オンライン」では、今回の事件について情報を募集しています。下記のメールアドレスかXまで情報をお寄せください。
メールアドレス:
shueisha.online.news@gmail.com
X(旧Twitter)
@shuon_news
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













